認定NPO法人 虹色ダイバーシティ
Bridging the gaps for diversity and inclusion
-誰も取り残さない社会への架け橋に
私たち「認定NPO法人 虹色ダイバーシティ」の目標は、性のあり方による格差のない社会をつくり、次世代につなぐことです。
2013年にNPO法人化して以降、性的マイノリティの社会的課題を「見える化」するための調査研究と、そのデータを用いた講演・研修などの社会教育を主な事業にしてきました。地道な取り組みが評価され「Googleインパクトチャレンジ賞」「日経ソーシャルイニシアチブ大賞」などの賞を頂き、メディアでも取り上げられています。2020年にはNPOの中でも一部しか取得できない、寄付者が税額控除を受けられる「認定NPO法人」になりました!
Keep moving forward - コロナ禍でも前を向いて
新型コロナウイルスの感染拡大により、私たち自身も大きな打撃を受けました。2020年前半は、講演・研修の多くが中止や延期になり、行政から受託していた居場所づくりの事業も開催困難に。このパンデミックは、社会の中でより脆弱な立場にある人たちに、より深刻な影響を与えます。ただでさえ孤立しがちな性的マイノリティ一人ひとりの社会とのつながりを守り、行政や企業の施策を止めないように、私たちにできることは何だろう。多くの制約の中、スタッフ全員が必死で考え、一つひとつ手探りで進んできた1年間でした。
2020年4月からいち早くオンラインの無料イベントを立ち上げ、つながりの場を作りました。6月〜7月に実施した大規模アンケート調査では、新型コロナウイルスの感染拡大による仕事や生活への影響を設問に追加し、9月には速報として発表。性的マイノリティのメンタルヘルスの悪化や経済的困窮の現実を客観的なデータとして提示し、企業や行政の施策を後押しできました。声を寄せて頂いた皆さま、本当にありがとうございました。
企業向けの「ランチタイムセミナー」も開催(無料で視聴できます)。毎回テーマを変え、多彩なゲストをお迎えして、性的マイノリティと職場環境に関するトピックについてお話ししています。
新たな挑戦 ―「NIJI BRIDGE」開設
NIJI BRIGDEは2020年12月に公開した、性的マイノリティに関する調査研究「データ」と、みんなが参加できる「アクション」を紹介するウェブサイトです。一人ひとりの思いや経験を集め「データ」として眺めると、学歴や収入、健康など生き方そのものの格差が見えてきます。こうした格差をなくすためには、行政や企業の施策、国や自治体の法整備を後押しする「アクション」が必要。NIJI BRIDGEは、性的マイノリティに関する社会的格差を埋めるBRIDGE、一人ひとりと社会をつなぐBRIDGE、今を生きる私たちから次の世代へのBRIDGEです。
掲載されているデータの一部を紹介します。詳細はぜひNIJI BRIDGEをご覧ください!
① 「性的指向に関する世界地図」
性的マイノリティに関する国際組織・ILGA Worldの報告書を参照して、日本語で世界地図を作成・公開しています。企業や行政の研修で利用されている他、中学、高校、大学等の授業でも活用されています。
② 「渋谷区・認定NPO法人虹色ダイバーシティ 全国パートナーシップ制度共同調査」
四半期ごとに渋谷区と共同実施している調査を基に、自治体のパートナーシップ制度の登録件数を日本地図にまとめました。パートナーシップ制度は自治体独自の制度なので、国も全体像を把握していません。実施自治体数も交付件数も増え調査は大変ですが、メディアで引用されることも多く、やりがいがあります!
③ 「niji VOICE LGBTと職場環境に関するアンケート調査2020」
2014年から国際基督教大学ジェンダー研究センターと共同でアンケート調査を実施し、2020年まで累計1万3千人以上の方が声を寄せてくれました。性的マイノリティの就業状況やメンタルヘルス等の基本データに加え、パワハラや新型コロナウイルスの感染拡大による影響等、時事的な内容も取り入れています。自由記載欄のコメントも多く、職場や社会を変えたいという熱い思いに、私たち自身も励まされています。
TRP2021 - 限定商品販売中!
TRPが2021年もオンライン開催になり、いつもパレードでご挨拶していた皆さまにお会いできないのは残念ですが、オンラインブースを通じて全国の方に私たちの活動を知っていただければと思います。
今年はなんと、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社様が、限定商品を販売してくださいます!ぜひウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社様のブースもご覧ください。